私が占い師になるまで(1)
今日から数回に渡って、私が占い師になるまでの軌跡を書いてみたいと思います。
私は、本とお絵描きが大好きな子供でした。就学前までは、住んでいたマンションの2階下に自宅を図書館のように開放しているおうちがあって、そこに、下の階にすむ2歳年上のお姉ちゃんと入り浸っていました。
そこでは本を読んだり、近所の空き地が何になれば良いか、などをお題に絵を描いたりして過ごしました。(のちに私もお姉ちゃんも、絵を描いて美大に入りました)
小学校に入ると、今度は小学校の図書室に入り浸ります。その図書室には、私が小学校2年生の頃にコンクールで入賞した消防車の絵が飾られていました。まるで自分の家のようにして、図書室でいろんな本を読んで過ごしました。
この様な幼少期を過ごし、美大に入りましたが、就職したのは何故か化粧品会社でした笑。
美しいものに囲まれた一見華やかな仕事ですが、意外と肉体労働で、一日中立ちっぱなし、バックヤードでは重たい化粧品の入った段ボール箱と格闘、ずっと共学インドア派で過ごしてきた私が、生まれて初めて女性だらけの環境、上下関係の厳しい体育会系の世界に入ってしまったのです。
でも、それが返って新鮮で、気付けば30歳まで無心で働いていました。一軒のお店を持たされてた所から、億単位のノルマを与えられエリア管理をし、同時に新入社員の教育や、社内検定のメイク指導もするようになります。
全国で表彰を受けるほど販売実績をあげていた私でしたが、私が店頭でお客様にしていたこと。それは「話を聞くこと」でした。
恋愛の話し、仕事の話し、結婚生活の愚痴、子供の話しや介護の話し、お客様の話を聞かせていただき、そしてお客様は一通りを話し終える頃に「じゃ、今日は化粧水もらっていくわ」と「ついでに」化粧品を買って帰られていました。私は化粧品の話しをほとんどしない販売員でした笑。
本を読んでいたこと、絵を描いていたこと、女性の話しを聞いていたこと、これらが、今、私が占い師としてお仕事をさせていただく上での大きな基盤となっています。
つづく